藤原 正彦氏 の本のページです

藤原 正彦 の本を紹介しています。
数学者でもあり、作家でもある藤原 正彦氏。
強烈に知的な氏のユーモアは、30年前から大好きでした
「博士の愛した数式」のモデルだとか。
アマゾンへのリンクも紹介しています。
By:こぶた

006507
国家の品格

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新書

発売:
新潮社

価格:
¥ 714

amazonでのユーズド価格:
¥ 400

著者・編者:
藤原 正彦

アマゾンでの評価平均値:
3.5

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 5
いや、良本ですよ。
相当数売れただけ、賛否両論色々あると思います。しかし、私は賛成派。
流石数学者だけあり、又、アメリカで教鞭をとっていただけあり、証明を見せられているような簡潔な分かりやすい表現。しばしば唸る箇所もありました。そして、読みやすい。
キーボード一つで世界の裏側に瞬時に繋がるこのご時世。
全体的にグローバル化しているうねりの中で、単に英語をアメリカ人みたいに話せればいいのか?それで果たして国際人と呼べるのか?と、佐藤氏自らの体験から出た、エッセンスが集約されている本だと思います。
実際、日本の外に出た瞬間に日本の看板を私たちは背負っている訳で、その割にはあまりにも日本のことを知らなすぎる自分にふと、外国人との対話を通して気付かされることがあります。
自分の国を愛する心。文化や歴史を大切にする心。たおやかな情緒、そして礼節。
確かに日本は本当に素晴らしい国です。
きっと自分の国を愛しいと思えれば、他の国に対しても思いやりや友情や、大きな愛情を持てるのでしょう。
英語はあくまでもゴールではなく、ツール。結局そのツールを使って、何を表現していくのかは、その人の中身なんですね。自分の国、そして自分の国に住んでいる人達。大切にしたいものです。

評価: 2
誇りと自信を持って・・・で、それから?
日本人は歴史が長くて、独自の文化と価値観を持ってて、とにかくすごい国なんだ。だから誇りを持て。海外じゃなくて自分の国の文化と価値観を大事にしろ。
これも、そう主張するあまたの本のなかの1冊。
こういう本を読みおわっていつも思うのは「で、それで?」ということ。
自国文化、自国の国語を大事に。それは正論だ。でもそのためには具体的にどうすればいい?著者も、同書の支持者も、掛け声はさかんにあげているが、かくべつに何のアクションも起こしていない。
例として、国語を大事にするという主張。それってもちろんいいことだけど、たとえば子どものためには具体的に何をするの?学校で国語の授業を増やし、文法をたたきこむ?それとも作文の量を倍にする?それとも強制的に読書の時間を増やす?また、時間のない大人は国語の教養を増すためにどうすればいいの?・・・一切提言も提案もなし。言いっぱなし。それで何かなしとげた気になっている。まさに現代を象徴する本だと思って、いやになった。
世間への憂いを大声で口に出すときには、その前にまず自分のできることを見つけたい。そう確信させてくれたので★2つ。
評価: 4
売れるべくして売れた本
1.歴史認識や文化認識、社会認識などにしばしば誤りが見られる。
2.筆者の批判している論理の内容が、あくまで数学の世界のものであったり、
そもそも論理として成り立っていないことがある。
3.筆者の論理に対する批判は、情緒に言い換えても当てはまる部分が多い。

正直言って、信憑性や論理性を求めて読むと、それほど高い評価は出来ないと思います。
ただ、こういったそれほど緻密に書かれていない、欧米批判・日本崇拝に陥りがちな文章だからこそ、
生活不安・社会不安・外交不安など多くの不安を抱えている今の日本で売れたのだと思います。
「社会状況をきちんと掴んでいること」−「文章の内容」で星4つです。

祖国とは国語

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文庫

発売:
新潮社

価格:
¥ 420

amazonでのユーズド価格:
¥ 157

著者・編者:
藤原 正彦

アマゾンでの評価平均値:
4.5

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 2
「祖語とは国語論」をもっと聞かせて
国家の品格が中々面白かったので、勢い余りこの書も書店で中身をよく確認せず購入してしまった。結果は失敗。著者の満州再訪記?これは正直つまらなかった。何故この再訪記を「祖語とは国語」に組み入れたのか理解に苦しむ。「祖語とは国語」を主張するならば、最後までその主張する所をトコトン聞かせて欲しかった。



評価: 5
古きよき時代のエリート
父の教育の影響、若くしての数学研究者としての渡米など、氏の背景がよく分かります。
この本の前半を加筆、さらに平易にしたのが、ベストセラーの『国家の品格』です。

今の時代で全く同じことが出来るとは思えないが、色んな問題に接するにあたり氏の考えを念頭におくことは出来るだろう。

評価: 5
溜飲がさがりました。
この本は三章に分かれています。一章は藤原さんのご家族や交流のあった方との楽しいエピソード。藤原家の独特の教育方針「一日一発見」に、ほほえましいものを感じました。又藤原さん自信が親から学んだ事、溢れてくる好奇心を一つ一つ検証していく、当たり前の事をきちんとやる、そういったことで森羅万象や社会のしくみへの理解が深まる、そう思います。
そして、アメリカイギリス留学のエピソード、そこから学んだ人間との付き合い術、故山本夏彦さんとの交流が語られ、それと関連し第二章、この本のメインテーマである国語教育絶対論に入ります。
国語の重要性は皆認識しているものの、目先の利益(英語)にかまけて、一番大事であるはずの国語がおろそかになっている、それはよく感じます。理系である藤原さんが言うのは更に信憑性が増します。英語もある程度は理解するものの、概念となる母国語を満足に操れない、理論的な考え方が出来ないセミリンガルがこのところ増えているように感じます。自分の気持ちを伝えられないから「キレル」子も多いのではないでしょうか?
読み書きそろばんといった基礎学力をみっちり仕込んだ日本の寺子屋制度的教育が崩壊し、受験のための予備校化している学校、ゆとり教育、自由尊重という名で怠慢教育が行われている実態には悲しく思います。やはり国語や一般教養の大切さはもっと重視されるべきです。
第三章はおまけとして「満州再訪記」これはこれで面白く読ませていただきました。

この本で述べられた「アメリカ帰りが多すぎる」この文章はお役人や企業の方にも是非読んでいただきたい。


世にも美しい数学入門

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新書

発売:
筑摩書房

価格:
¥ 798

amazonでのユーズド価格:
¥ 218

著者・編者:
藤原 正彦
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
4.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 3
数学から哲学へ
模様のアラベスクに興味があり、幾何学にたどり着いた。
すると、数学という学問に興味が出てきた。

この本は、私のような数学素人が、学者に素朴な質問をする形で
行われており、とても気軽に読み進められる。
しかし、なぜ気軽に読めるのかというと、小川氏の鋭い質問に
よるものである。
いろいろな公式や、藤原氏がおっしゃった言葉を見逃さず
次の会話につなげている。
それは、作家ならではの記憶力と視点であり、
私だったら「へぇ・・・、なるほど」で終わってしまう会話を
見事に咲かせている。

ますます数学という学問に興味が出てきました。
学生時代にもっと勉強しておけばよかった、と思う反面、
年を重ねて新たな視点で数学という学問を知ることができ、
人生の面白さを知る。
評価: 5
偏見
数学について突っ込んだ内容がなさそうだったので、買う気はありませんでした。
でも興味があったので、図書館で借りました。

感想は・・よかった。すごくよかった。

買ってもいいかも、と思いました。これを読むと、数学者になりたくなります。
でもわたしはなりません。幸せに暮らしたいから。

評価: 4
世にも美しい数学入門
博士の愛した数式と心は孤独な数学者の作者の対話形式で進む数学談義。数学は哲学に近い、、確かにそう思われる。工学などと違い、実用的な目的を持たない学問であり、美しいかどうかの美的判断により左右される側面を持つ。巻貝の螺旋に隠されている数学的調和など、神々が年月をかけて、自然界の淘汰を経て謎かけを我々にしているのではとも思われる。数学の奥深さ、楽しさを教えてくれ、考えさせてくれる同書である。

遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス

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文庫

発売:
新潮社

価格:
¥ 460

amazonでのユーズド価格:
¥ 135

著者・編者:
藤原 正彦

アマゾンでの評価平均値:
4.5

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 4
イギリスとイギリス人を知ることで日本と日本人を知る。
 私も他のレビュアーの方と同じく、「若き数学者のアメリカ」
が面白かったので、こちらも読み始めた口です。

 ケンブリッジでの生活、キャンパスでの教授の人間描写、次男
のいじめから人種差別を考え、その対応etc.全編がエッセイなの
でさくっと読めます。

 第七章のレイシズムからが特に面白かったです。イギリスの階
級社会の問題点を読む新聞から考察しているところなどは、なる
ほどと思いました。

 第12章のイギリスとイギリス人も興味深いです。ユーモアを
大切にし努力をひけらかすことを嫌う国民性。私はイギリス人の
友人はいませんが、なんとなく頭の中にイメージがわきあがりま
した。

 こんなジョークが書いてありました。

 無人島に男2人と女1人がたどり着いた。

 もし男がイタリア人だった場合、殺し合いが始まる。

 フランス人だった場合、一人は夫婦、一人は愛人として話がま
とまる。

 イギリス人だった場合、口をきかないので何もおこらない。

 日本人だった場合、東京本社にFAXで指示を仰ぐ。

 世界各国で文化や国民性が違いますが、だからこそ面白いとも
思います。旅行に行くのも新しい友人との出会いも、そのような
「違い」を認めるところにあると思います。自分との異質性を認
め、自己の見識を広める。読後にこんなことを感じました。
評価: 5
『若き数学者のアメリカ』とはまた違う味わい
『若き数学者のアメリカ』が面白かったので、こちらも読んでみました。筆者の、時には過剰にも見える自意識や愛国心は健在で、共感したり、くすっと笑ったりしながらさくさく読めました。

私はイギリスに行ったことがないので、「ケンブリッジ」という土地や、第一線で活躍している研究者たちへの興味や憧れも抱きながら読み進めていったのですが、旅行だけでは体験できないような情報が満載で、面白かったです。

イギリスやイギリス人の良い面や悪い面を、「1人の日本人」の視点から時には熱く、時には冷静に見つめる筆者の想いがよく描かれていますので、渡英を考えていらっしゃる方には参考になると思います。
評価: 4
遙かなるケンブリッジ
英国の中でもケンブリッジの街の美麗さは特別である。
キングスカレッジ、トリニティカレッジのキャンパスを訪れるたび
このような所で学問に対峙できる人々は幸福であると感じる。
著者の経験、体験に照らした遙か昔のケンブリッジの学生の街の描写は今読んでも瑞々しい。

藤原正彦の人生案内

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単行本

発売:
中央公論新社

価格:
¥ 1,260

amazonでのユーズド価格:
¥ 822

著者・編者:
藤原 正彦

アマゾンでの評価平均値:
4.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 4
人生は自分でつくる
相談内容は文章にすると、別に相談してもしょうがないような気がします。でも、迷ったときにこうだ、と断定してもらうと動きやすいですね。著者の奥様が「夫のことを藤原正彦先生に相談しなくては」というのが笑えます。

若き数学者のアメリカ

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文庫

発売:
新潮社

価格:
¥ 540

amazonでのユーズド価格:
¥ 72

著者・編者:
藤原 正彦

アマゾンでの評価平均値:
4.5

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 4
素直に、飾らないが、濃密な体験記
理系の大学院生として米国に長いこと学んでいるので、この著者の体験記は、非常に心に訴えるものがあるというか、あまりにも共感できる部分が多い。著者の体験は七〇年代のものだが、米国の大学事情など、昔も、四半世紀たった今も全然変わっていないのだと分かる。

外国に来ることで芽生える日本人としての気負い。現地の文化や人々の中へ溶けこみ、認められたくなる思いと、孤独。なんともない、非常にささやかな外国語でのコミュニケーションにも、心のなかを共有できたと思える感動。それでいて、決してなくなることのない見えない壁。

全体的にのめり込むように読めるので、断然面白い。しかし、日記的、体験記的な部分と、文化論的な考察が半々ぐらいの割合で書かれているのが、すこしもったいないような気がした(満点でない唯一の理由である)。節々に、著者が、明らかにされているよりも、もっと様々な体験をしていたということが分かる記述があるので、さらに体験記的な部分を前面に押し出し、より小説のような作品としてしまっても面白かったと思う。

渡米後まもなく感じた孤独や劣等感は、どのように克服されていったのか。完全に新米教授としての米国生活に溶けこみながらも感じた、空虚な思いはどのような体験を経て発したのか。結局なぜ、コロラド大学には残らなかったのか。

読後感は非常に良いのだが、少し読み足りない気がした。
評価: 4
アメリカの数学者の世界の一端が伺い知れて面白い!!!
 アメリカの数学者の上層部の社会の一端が伺い知れて面白い。どういう風に職を得て、どういう具合な人間関係で、学生の様子はどうで、ーーといった日常が判って、覗き見的な見地からとっても面白い。さらに、数学者として優秀な筆者の情緒豊かな内面を知り、驚き、更に羽目を外したエピソードに仰天した。
 外国にでた一日本人の心境の揺れや変化としてみても面白い。楽しめました。
評価: 5
大切なのはどこにいても「日本人」でいること
「数学者」という肩書から、一瞬難解で論文調の文章を想像してしまいましたが、実際はとても読みやすい文章でした。

アメリカ滞在中、作者が味わった孤独感や疎外感、対抗意識、仲間意識などが実に素直かつ率直に語られており、おもしろかったです。自分は「留学生」や「旅行者」という立場でしか外国滞在の経験はありませんが、共感できる部分はたくさんありました。

日本で暮らしている時はあまり意識していなくても、外国に行くと「自分が日本人である」ことを意識させられる瞬間がたくさんあります。この本の中で、作者はアメリカ社会をオーケストラ、アメリカ人をヴァイオリン、自らを琴に例えて、滞在中の心境の変化を次のように語っています。

最初の頃はオーケストラに加わることを拒み、ヴァイオリンはライバルだと思っていたが、ヴァイオリンが「素晴らしい友達」だとわかってからは自分もヴァイオリンになろうとしていた。だが、オーケストラに加わってはいても、深い部分で共鳴することはなかった。その後、琴、すなわち日本人らしく自然に振舞えるようになってからは、深い部分で共鳴できる人も出てきた。

要約するとこういう感じですが、外国滞在中、同じようなことを感じる人は少なくないのではないかと思います。自分自身、ヴァイオリンになろうとしていた時期はありましたし、そうしている日本人留学生をたくさん見てきました。言葉の面でも、英語のスラングを連発したからって
相手から尊敬されるわけではない。「琴」が「ヴァイオリン」になる必要はないのです。

これから海外に行かれる方に、是非読んでいただきたいと思います。


この国のけじめ

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単行本

発売:
文藝春秋

価格:
¥ 1,250

amazonでのユーズド価格:
¥ 689

著者・編者:
藤原 正彦

アマゾンでの評価平均値:
4.5

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 4
日本の生きる道は?
新聞、雑誌等の掲載文をまとめたもの。
藤原氏の主張のおそらく基となる生い立ちやこれまでの経験を書かれているのでしょう。小学生への英語教育の不必要性。ゆとり教育の不必要性。
エリートの不在。アメリカ追従の市場原理主義への危惧。
これらの問題を抱える日本の再生には「国家の品格」でも述べられているように、武士道の精神が必要だと指摘する。エリートの代表としては乃木大将を武士道の見本としては会津藩の生き方を引いている。
多くの指摘は養老孟司さんとダブっているように思うのは自分だけだろうか?あるいは多くの日本人が同様に感じているからベストセラーになるのかもしれません。
後半部分でしょうか、かなりオヤジギャグ満載のような気がします。その点前半部分との整合性がいまひとつだと感じてしまいます。
評価: 4
藤原先生ならでは
「国家の品格」からの市場原理主義への反対、惻隠の情に代表される情緒が失われていっている現代への警鐘のほかに、身の回りのエッセイ、作家批評なども掲載されており、講演を元に構成されていた「国家の品格」より藤原先生らしさが出ている1冊だと思います。

個人的には、概ね藤原先生の論には共感するのですが、女系天皇問題を扱った文章での憲法解釈を「戦後米国からの押し付けられ憲法」とステレオタイプに論じている部分だけは、ちょっと軽い感じがしました。藤原先生オリジナルの憲法解釈が感じられず、受け売りっぽさを感じてしまったので。
ただ、そんなことはあっても全体を通しては藤原先生らしい明快な筆の運びに、どんどん引き込まれ読んでいってしまいました。

扱っている話題に対しての考え方や視点に対して好き嫌い、賛成反対があるので万人向けではないのだろうなぁ、と思いますが、それでも間違いなく藤原先生らしさがつまった一冊であることは間違いないと思います。

評価: 5
感銘を受けました
「国家の品格」も読ませていただきましたが、私にとっては
「この国のけじめ」の方がしっくりきました。前者が講演を
もとに書かれたものであるのに対し、後者はすべて著者が原
稿として書いたものという差なのだと思います。流れるよう
な文体、斬新な視点、そこはかとないユーモア、時々漂うペ
ーソスなど、私の胸に染み入るようでした。「国家の品格」
もそうでしたが、この著者の本を読むときには先入観を捨て
て虚心坦懐で読まないと真意が読み取れません。そして、虚
心坦懐で読めば、誰でも深い感銘が受けられるものだと私は
思います。著者がこのような本を書いたのもおそらく、日本
の多くの人々がもっている多くの先入観を打ち破るというお
気持ちだったのではないでしょうか。

天才の栄光と挫折―数学者列伝

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単行本

発売:
新潮社

価格:
¥ 1,155

amazonでのユーズド価格:
¥ 798

著者・編者:
藤原 正彦

アマゾンでの評価平均値:
4.5

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 4
人生の幸せ
 ニュートンや関孝和といった天才数学者9人の伝記です。それぞれの業績には一般的に触れるに留め,その生涯を生身の人間的な観点から追っていく本です。

 現在まで名を響かせるような天才的な業績を残した数学者たちでも,数学一本にその生涯を注ぎ込むことができたわけではなく,経済的な問題,家族の束縛,その時代の嵐や宗教の足枷等が障害となって立ちはだかることが多々あったことが描かれます。そして,それにもめげずに数学への情熱と才能により,歴史に名を残す偉業を成し遂げる過程が書き記されています。そのバイタリティと能力,めぐってくる幸運には驚嘆するばかりです。

 しかし,その人自身が希望した分野への打ち込みがあり,その結果として,輝かしい業績が結実しても,幸福な人生を送ることができた人ばかりとはいえないところに,人生の難しさを感じます。幸福とは,思うように人生を送ろう&送ったとしても手の届かないものなのでしょうか・・・。
評価: 5
数学は悲哀と共にある
のちの宇宙論や素粒子論に応用されることになる偉大な公式や定理を残しながら非業の死を遂げ、近年に至るまで気に留られることもなかった本物の天才ラマヌジャン。エニグマの解読で世界史を一変させ、コンピュータの礎を作り、現代においても人工知能を含む人間機械論を語る上で欠かすことのできないチューリングを襲う悲劇的晩年。350年間証明されることのなかったフェルマー予想を解決したワイルズの想像を絶する苦悩と執念。その解決の裏に存在した谷山と志村の両天才日本人の友情。世代、国境を越えて名を知らないものはいない、大天才ニュートンの生い立ちと人物像。私は彼らの名前が冠された公式や定理以外何も知ってはいなかったのだ。

天才数学者たちの彩り多き人生模様を抒情的に書き切った。数学者たちの「大人の伝記物」としては他の追随を許さない出来栄えとなっている。数学に興味のない方でも楽しめることを請け合える必読の名著だ。
評価: 5
「国家の品格」とあわせて読むと著者理解が深まります
 研究対象が浮世離れしたいるためか、数学者はどうも奇人変人が非常に多く、その伝記はたいていあっという間に読めます。しかも、本書のように文章もよくこなれ、資料も詳細に調べてあれば、尚更申し分ありません。とにかく非常に面白い本なので、仕事の邪魔にならないように旅行前に買うことをお勧めしたいほどです。
 関孝和の名前は知っていても、それほど偉大な業績を上げた数学者だったことはこの本を読むまでは知らず、とても勉強になりました。本書を読むと、業績が大き過ぎて、まだ評価が確定していない偉大な数学者はラマヌジャンのようで、数十年後に再度この種の列伝物が出るのが楽しみです。本書で取り上げたうち、何分の1かの天才はきっと別の天才達に置き換わることでしょう。ワイルズは天才というよりも、積み上げ型の大秀才のようで列伝に入れるには現段階でも、不適当のように感じました。
 著者の本は、この他、「国家の品格」しか読んでいませんが、あわせて読むと著者の人柄がよくわかります。本書では著者の長所が至るところに現れ、「国家の品格」では著者の欠点・限界が見えてきます。


無我と無私 禅の考え方に学ぶ

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単行本

発売:
ランダムハウス講談社

価格:
¥ 1,000

著者・編者:
オイゲン・ヘリゲル
藤原 正彦
藤原 美子

アマゾンでの評価平均値:
4.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 5
会いたい日本人
 禅の考え方とサブタイトルにあったので、日頃から禅に興味を持っている父にこの本を送ったら、しばらくして、「こういう日本人が日本からいなくなったんだよ」と電話があった。
 いま、日本には、自分が日本人であることがいやになるようなことが多いけれど、この本を読んで日本人に生まれてよかったとしみじみ思えました。
 この本に描かれている阿波研造という弓道家が実際に弓を射ている写真を数葉見ましたが、どこにも力が入っていないように見えて美しいもので、生き方、考え方もカッコいいです。弟子を破門するのに、背を向けて座布団に座るのがなんともおかしみがある人柄を表しているようです。
 こういう日本人こそが世界に通用する国際人になりうるんでしょうし、こういう大人がいっぱいいたら、いじめもなくなるんじゃないかな。
 ここに描かれている考え方こそ、いまの世界にもっとも必要な考え方で、「安倍さん!これで美しい国を!」と言いたいし、「ブッシュさん! 金日成さん! この考え方で世界を考えてみてよ」と言いたい。
 久しぶりに背筋がゾクゾクするような感動で読み終わりました。
 阿波研造さんに会ってみたい。
評価: 3
訳者あとがきが間違いだらけ

 あとがきを最初に読みましたが,訳者が原書の由来を全く勘違いしていることがわかり,本文を読む前に興ざめしました.訳者は,著者のヘリゲルやその指導者であった弓道家阿波研造のことをよく知らないで訳したということがあとがきにあらわれているように思います.本文の訳は,読みやすくなっているとは感じました.ドイツ語の原書から英語を経由した重訳の影響もあるのか,その辺はよくわかりません.

 まず,ヘリゲルの講演は,1939年に「禅と弓」という演題で行われたと書いてありますが,正しくは1936年に行われており,演題も異なり「武士道の弓術」あるいは「騎士的な弓術」とでも訳されるようなものでした.

 訳者は,この1936年の講演そのものが本書の原書だと誤解しているようです.本当の原書(ドイツ語版)は,この講演の内容を全面的に加筆訂正し,1948年になってから別に出版されたものです.その題名が『弓と禅』です.

 また,これまでに日本で出版された『弓と禅』(福村出版,1981年)が『日本の弓術』(岩波文庫,1941年)の「改訂版」であるかのように書いてありますが,これも間違いです.原書が違います.前者は1948年刊行の書籍,後者は1936年の講演をそれぞれ訳したものです.

 ヘリゲルが帰国して間もなく阿波研造が50歳で亡くなったことになる没年が示してありますが,本当の阿波研造の享年は60です.阿波研造を「品格ある日本人」と評価するのならば,せめて基本的なデータは間違ってほしくありませんでした.
 

父の威厳 数学者の意地

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文庫

発売:
新潮社

価格:
¥ 540

amazonでのユーズド価格:
¥ 90

著者・編者:
藤原 正彦

アマゾンでの評価平均値:
4.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 4
負けず嫌いだった父親
 数学者の視点から眺めた清新なアメリカ留学記『若き数学者のアメリカ』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞、独自の随筆スタイルを確立し、今も多くの愛読者がある。
 本書掲載の66編の随筆から「父の負けず嫌い」を取り上げてみたい。父親のペンネーム新田次郎は、諏訪市新田で生まれた次男であるからと言う。
 父親が小説を書き始めた動機については、母親藤原ていの『流れる星は生きている』が脚光を浴びたのに刺激されてらしい。妻を訪れる編集者たちにお茶を出す屈辱に耐えかねて、とも言われている。彼は藤原家のお家芸とも言える俳句や和歌をたしなんでいて、文章にも自信があった。妻の書いたものがベストセラーになったことから、負けず嫌いが頭をもたげ、あれくらいなら自分にだって書ける、と思ったのではなかろうか。
 運よくサンデー毎日の懸賞小説の一等に選ばれ、作家として幸先よいスタートを切ってからも、気象庁の仕事はいささかも手を抜かなかった。どんなに締め切り原稿がたまっていても、勤務中はただの一行も書かなかった。
 かつて母親は五歳、二歳、零歳の幼児を連れて北朝鮮の野山を彷徨し、脱出する時、父親は部下を残して帰国するのを拒否した。公を私に優先したのだった。作家としも直木賞等をもらったが、家庭においてだけは負けず嫌いを貫徹できなかった。妻に頭が上がらないという不満が創作意欲を高めたかもしれないと正彦は思う(雅)
評価: 3
武士道
 1994年に講談社から出た『父の威厳』に新たに15編を加え、改題・文庫化したもの。
 全部で66編のエッセイが収められている。短いものばかりで、さすがに寄せ集めの印象は免れない。代表作『遙かなるケンブリッジ』などと比べると、かなり落ちてしまうのは仕方ない。
 しかし、著者の気っぷのよさというか、心地良い頑固さのようなものは充分に伝わってくる。不正に出会ったときに意志を曲げない強さ。まあ、現実世界を生き抜いて行くには困りものかも知れないが、ちょっと憧れてしまうところがある。
 自分を飾らないところが魅力。
評価: 5
藤原節が炸裂
数学者として1人の男として、様々な角度からまとめたエッセイ集です。非常に短い短編なので、あっと言う間に読めて、しかも吹き出してしまうほどの面白さも備わっています。特に、日常を舞台にした妻とのやりとりは必見です。


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文庫

発売:
新潮社

価格:
¥ 460

amazonでのユーズド価格:
¥ 177

著者・編者:
藤原 正彦

アマゾンでの評価平均値:
4.5

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 4
数学に興味を持つきっかけに
「天才の栄光と挫折―数学者列伝」でラマヌジャンの魅力にとりつかれた。同書にてラマヌジャンについてより詳しいとの記述をみかけたことが本書を購入したきっかけだ。

しかし、私が知りたかったラマヌジャンの人物像や個人的エピソードについて「天才の栄光と挫折―数学者列伝」以上に詳しい記述は見られず、筆者のインド探訪録として厚みが増しているだけであった。
ラマヌジャンが若くして他界したことを思えば仕方がないことなのかもしれない。

ニュートンとハミルトンに至っては全くの同内容であった。
従って「天才の栄光と挫折―数学者列伝」をお持ちの方は基本的に購入の必要はなく、読む順番を逆にするのが自然かもしれない。

数学者の情緒豊かな側面を知ることができ、数学そのものに興味を持ついいきっかけになるであろう本である。小中高生にも是非読んでもらいたい良書だ。
評価: 5
ニュートンよりライプニッツ
とてもよく書けた作品です。よくこれだけ調べられたと感心します。これまで一般には知られなかった科学者の裏側の伝記を読んだという満足感がこの本にはあります。
ただ一つだけ気になるのは、ニュートンの部分で、ニュートンが主役なのだからしかたがないのでしょうが、彼とまっこうから対立したライプニッツについて、特にライプニッツの科学哲学について著者は不勉強なのではないかと思えるふしがあります。著者は微積分成立をニュートンやライプニッツといった個々人ではなく、時代精神の産物と結論づけています。しかし、その当の時代精神という壁を乗り越えているのがライプニッツなのです。しかしニュートンにはそこにこそ限界があったのです。例えば「素数の音楽:マーカス・デュ・ソートイ著」という同じ数学者による本には、この事実がほんの少しですが述べられています。(P.180参照)  手前味噌でまた物理・数学、ましてやニュートン・ライプニッツが主なテーマの本ではありませんが、(「縄文人の能舞台」ー副題:神々の数学史 )という本でも歴史的かつ科学史的、特に東洋も含む世界的見地から両科学者の対立の真の意味がふれられています。日本とニュートンの関係を知りたい人にはおすすめですね。
評価: 3
数学者の世界
 1995年の単行本の文庫化。かなり加筆がされているらしい。
 ニュートン、ハミルトン、ラマヌジャンという3人の天才数学者を取り上げ、伝記+紀行文としてまとめたもの。
 3人は著者の憧れの人物らしい。なかでもラマヌジャンへの想いが強いようで、本書の2/3近くはラマヌジャンのことが書かれている。読んでみて、確かにすごい人物だとわかった。インドでの貧乏と宗教に縛られた生活から這い上がり、輝かしい業績を上げながら、やはりインドから抜け出せず惨めに死んでいく。壮絶で感動的な話だった。
 生家や大学など、3人の人物にゆかりのある場所を色々と訪れており、半分、紀行文のようになっているのも面白い。


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新書

発売:
筑摩書房

価格:
¥ 735

amazonでのユーズド価格:
¥ 306

著者・編者:
安野 光雅
藤原 正彦

アマゾンでの評価平均値:
4.5

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 4
文語体ってちょっとかっこいいかも
藤原正彦さんの小学校のときの図工の先生が安野先生。
そのお二人の対談を、藤原さんの四年後輩の筑摩書房・松田哲夫氏が
ちくまプリマー新書の一冊にしたのだな、ということが
「まえがき」を読むとわかります。

さて、ともすればきれいにきまり過ぎた感じのあるタイトルですが
(『世にも美しい日本語入門』)、
安野先生自ら、『「日本語が美しい」とはどういう意味なのか』
と問い、かつそれに答えてくださっています。
私も、その答えになるほど、と思い、
あらためて日本語を振り返ってみたい気持ちになりました。

日本には、大量多様の日本語の蓄積があります。
お二人に上手に紹介されている書籍に素直にあたるのも一興、
何か思い出して「あれ読んでみるかな」と思ってみるのも一興、
まさにこれは、回れ右して日本語に入門するための本でありました。
評価: 5
読書案内としてもgood!
藤原さんは、ゼミで学生に「強制的」に本を読ませているそうです。その書名をこの本で知ることが出来ます。ホントに強制しても意義のある良書ばかりですから、読書案内として活用するのもいいと思います。
評価: 4
自分の日本語が世にも美しいものであるために、日々の努力が求められている
 話題の書「国家の品格」の著者・藤原正彦氏(お茶の水女子大学教授)と、その小学校時代の図工教師だった安野光雅氏(画家)の二人による、日本語談義をまとめた書です。

 意味が分からなくとも良いから幼いころから文語で書かれた書を読ませて、日本語のリズミカルな美しさを体にしみこませることが大切。小学唱歌や童謡などもその良き教材となりうるのであり、現代の生活にはなじみの薄い歌詞だからという理由で教えなくなった最近の風潮は嘆かわしい。などなど、いちいちごもっともと思える内容が満載です。

 本書は日本人の言葉に対する自尊心をくすぐるエピソードも数多く載っています。1000年以上もの厚い歴史を持つ日本文学の流れ。江戸時代にすでに50%の高さに達していた識字率。英語やフランス語よりも日本語は日常使う単語が5倍も多いという事実。

 しかし肝要なのは、そういう誇り高き日本語話者の一員に果たして自分を数えることができるかどうかを今一度見つめなおすことでしょう。確かに日本語は美しい。しかし自分の日本語が十分に美しいといえるほど鍛錬を積んでいるかどうかは別問題なのです。

 自分もその一員であり続けたいという思いを新たにする一冊です。


数学者の休憩時間

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文庫

発売:
新潮社

価格:
¥ 500

amazonでのユーズド価格:
¥ 25

著者・編者:
藤原 正彦

アマゾンでの評価平均値:
5.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 4
きらりと光る
何日か前に読んだ「世にも美しい数学入門」の読み始めの時、勢いで対談の片方の藤原さんの本を二冊まとめて買った。
エッセイ集&大数学者の伝記みたいなものの、今回は前者。

全体として、「世にも美しい数学入門」で鼻についた傲慢さも感じられないが、その分印象も薄い。
ただし、2つ、思い切り共感した部分あり。

一つは、「数学の発達が止まる時」というエッセイで、要は学問が拡がり、「前提として学ぶべき部分」が増えることで、本来の意味での研究者としてのデビューが遅くなり、「新しい発見等をする期間」が短くなってしまうという指摘。
これは自分も以前から−大学院にいた頃から−感じていたことで、我が意を得たり、であった。

もう一つは、「早く読まないと大人になっちゃう」という少年少女文学全集の宣伝文句ではっとした、というくだり。
本当にそう思う。
ここからは個人的な想いだが、これは子供だけでなく、特に工学部とか、「環境」に関する専攻で憂慮すべき状況であると思う。
それというのも、卒論、修論のテーマが応用面、社会性を意識しすぎており、メーカの研究所やシンクタンクの受託研究等と区別がつかなくなっている。
もちろん、就職の時には(少しは)有利かも知れないが、基礎が身に付いていない(というより表層的な研究態度に淫してしまう)だけに、「伸び」がない。

と、横道にそれそうなので、ここまで。

淡々・坦々とした中に、自分としてきらりと光るものが2つ、3つ。
その意味で買って損しなかった。
評価: 5
家族の絆
個人的には善意で生きてるはずなのに、なぜーか裏目にでる、お年玉、中央気象台官舎というエピソードがほほえましくって先生のお人柄に愛情を感じた。

社会に対する洞察にもうなずけて、数学者独特の慧眼を感じた。

出産の秘話や内輪話は臨場感あふれていて、新田次郎先生への気持ちなども、家族の絆という誰しも経験する共通のあたたみをあたえると共に、別れの切なさを見事に描き、喜怒哀楽を短時間のうちにたくさん感じ取ったせいか、人生を立派にやりとげたような爽快な気持ちになった。

先生もっともっと書いてください。
評価: 5
論理的に矛盾がないので読んでて気持ちがいいです。
父親の新田次郎の話は置いておいて、

素直に面白い。
自分は「若き数学者のアメリカ」より面白いと思った。
特に、ポルトガルのファドをめぐるくだりは、
音楽ファンとしての琴線に触れてしまった。

基礎研究者の探求にかける熱き思いを、
日常の出来事を通して触れることが出来る名作。

「夏彦の写真コラム」傑作選〈1〉

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文庫

発売:
新潮社

価格:
¥ 460

amazonでのユーズド価格:
¥ 140

著者・編者:
山本 夏彦
藤原 正彦

アマゾンでの評価平均値:
5.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 5
人は悪口を言うもの
「君のことを誰それがこう言っていたと告げ口されても私はたいてい聞き流す。人はかげでは悪く言うものだからである。悪く言っても内心尊敬していることもあるのに、悪口だけ伝えられることが多い。」という菊池寛の言葉に納得しました。悪いことを基準に置くのではなく、いいことを基準に置けば、楽に生きられるということですね。
評価: 5
やんぬるかな
新聞(特に朝日)、NHK、日教組、弱腰外交など、みんな斬られてる。
なんだか、夏彦翁がまだ存命で今現在の世相を斬っているような錯覚に陥りました。
中学・高校時代に夏彦翁に出会っていたら人生変わっていたかも。
教職員が、天声人語の代わりに山本夏彦を読め、などと言うはずないな。
「南京大虐殺は無かったと承知している」と書いてあれば、教員が隠すにきまってる。
評価: 5
世の中の真実とはいったいどこに?
私たちは大概、TV・大新聞など巨大メディアから流れる情報を真実だと受け止めてしまいがちです。とても辛口に巨大メディアに対する疑問をわかりやすく説明してくれます。ところどころその考えに対し反発したくなる部分もありますが、是非とも多くの人に読み続けられて欲しい逸品です。今までの自分の中の常識が、実はある意味、洗脳されたものであったということがわかります。亡き後、誰が山本さんの後を引き受けてくれるのか、それが心配です。

数学者の言葉では

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文庫

発売:
新潮社

価格:
¥ 460

amazonでのユーズド価格:
¥ 1

著者・編者:
藤原 正彦

アマゾンでの評価平均値:
4.5

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 4
数学者から感動をもらう
処女作程の勢いはない。しかし、研究に打ち込むための四つの資質。数学に打ち込むための姿勢。など。作者の考えが、よくわかる。これには、かなり共感できる部分も多かった。とくに何か変わったテクニックを使うこともないのに、日常の考えを、この作者独特の分かりやすい文体で表現し、感動を与える。心のこもった文章ということができるのかも知れない。
評価: 5
喜劇
ノンフィクションユーモアが冴えていた。

新婚夫婦らが壁をたたき合うまではエレガンシーでちょっとぴりキュンとするエピソードを想像するが、現実はそんなに甘くなく、勘違い夫婦に邪魔され、新婚なのに、どこもかしこも哀れみたっぷり。

中からみたら悲劇だが、はたからみたらなんだか喜劇。

それでも悲観することなく力強いエッセイを書く先生が魅力的です。

短編郷愁エッセイではかすかに鼻孔をくすぐる澄んだ空気を感じ、未来への若者へのメッセージ等喜怒哀楽、人間の醍醐味がぎっしりつまった飽きない、とまらないたまらない作品です。
評価: 5
文庫本一冊分の “戦利品”
著者の控えめなユーモアが心地よく、もう一冊もう一冊と思いながら何冊目かにたどり着いた一冊。
数学者の卵や数学のことのみを扱ったエッセイではない。むしろ著者の新婚旅行でのエピソードなど一般のものが秀逸だ。
全体を一貫しているのは著者の戦う姿勢だ。と言っても悲壮感はなく、「武士は食わねど高楊枝」 的なおかしさがつきまとう。

たとえば新婚旅行先で、その戦う姿勢の戦利品として手に入れたシャンペンの大瓶を、誰に笑われようと断じて持って返る。それは紛れもなく戦う姿勢の象徴だからだ。そのほのぼのとした後味は、 「絡めてきた女房の腕」 がすべてを物語っている。
他の戦利品も気になるなら、是非手にとってページをめくってみてはいかがか。文庫本一冊分の “戦利品” がここに詰まっている。

古風堂々数学者

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文庫

発売:
新潮社

価格:
¥ 420

amazonでのユーズド価格:
¥ 56

著者・編者:
藤原 正彦

アマゾンでの評価平均値:
4.5

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 5
心に太陽を、唇に歌を
最後に収められている自伝的エッセイ「心に太陽を、唇に歌を」が最高です。
下手な小説よりも、ずっとグッと来ます。
一風変わった同級生の秀治とクラスのボスの藤原さん、そして担任の福田先生との出来事がつづられています。
読み終えると、自分の体に熱いものが流れているのがわかるはずです。
いじめが大問題になっていますが、このエッセイは小学生から大人まで、みんなで読むべきです。
特に学校の先生や先生志望の人には読んで欲しいと思います。

あとは『国家の品格』と同じ内容のものが多い感じですが、こちらのほうがズバッと言っている分、気分爽快です。
『国家の品格』は新書の品格でも出そうと思ったのか、少し筆が重いように思いますが、こちらは言いたいことをそのまま言っている感じが、すごくいいのです。



評価: 4
古風なおっさんの教育論
タイトルの通り、「古風」であることに対して堂々としています。教育で大切なのは読み書きそろばんであって、インターネットではない、というような主張が繰り返されています。

その主張内容は最近のヒット作「国家の品格」と同じなので目新しさはありませんが、お薦めの本がちりばめられているので、この手の「もう一冊」を探している人には、オススメです。

様々なエッセイを寄せ集めているので、少々纏まりがないのが難点ですが、損はない一冊です。
評価: 5
日本の将来を真剣に考えてくれる人
この本を読んでいるといかに自分が社会の風潮に流されているかがわかります。論理は大切だが全部が全部論理に支配され説明が可能であるという考えかたでは社会は発展することはない!ただし何が何でも伝統を重んじるという書き方は賛同できませんでしたが・・・・・

全体を通して今の日本そして自分を考えるきっかけとなる思想がちりばめられています。ぜひ一読を

数の歴史

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単行本(ソフトカバー

発売:
創元社

価格:
¥ 1,575

amazonでのユーズド価格:
¥ 710

著者・編者:
ドゥニ ゲージ
Denis Guedj
南条 郁子
藤原 正彦

アマゾンでの評価平均値:
5.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 5
とてもいいと思う。
これは、高校に入って一番初めの授業などでとりあつかうといいと思う。
学校で、こういった数学を歴史的に教えてもらったことは一度もなかったが、こういったことを紹介することで数学にたいする考え方に巾ができると思うし、嫌いだと思っていた人の壁が少しでも低くなるとおもう。
小学校から、かけ算九九や公式を教えられてひたすら計算する。
それでどんどん興味を持つ人もいるだろうが、そうでもない人もいる。
こういった数の歴史などの話をすることで、少しは数学嫌いが和らぎ、そこから興味を持つようになるかもしれないと思う。

祖国とは国語

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単行本

発売:
講談社

価格:
¥ 1,575

amazonでのユーズド価格:
¥ 200

著者・編者:
藤原 正彦

アマゾンでの評価平均値:
4.5

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 3
“祖国愛”、『国家の品格』の源となるエッセイ集
本書はふたつのエッセイ集とひとつの紀行文から成っている。

『国語教育絶対論』は’01から’03年に「文藝春秋」や「産経新聞」などに掲載されたものがまとめられている。社会の破綻を招いたのはアメリカ型の合理主義であり、国家の再生には国語教育、ひいては日本古来の「情緒の文化」が必須である。しかるにわが国の現状は・・・。という現在のベストセラー新書『国家の品格』の源になる著者の意見が熱く語られている。そこに垣間見えるのは「祖国愛」である。

そんなエッセイのひとつ『犯罪的な教科書』で著者は「教科書のつまらなさ」、「ゆとり教育の失敗」について述べているが、私はそれらに加えて、教える側の教師の問題---つまり教師の質の向上のための教員養成課程の改善と更なるレベルアップの必要性も痛切に感じた。

『いじわるにも程がある』は「朝日新聞」や他紙に’00年から’03年に掲載されたもので、おもに著者の身近な生活の中で感じたことがユーモアを交えて面白く書かれている。私は家庭生活の中で「発見」を大切にする著者の姿勢が印象深かった。

『満州再訪記』は、著者が生誕の地を家族で約60年ぶりに訪れる紀行文である。終戦当時、ソ連軍の侵攻からの命がけの「日本引き揚げ」の思い出を中心に、当時の史実・国際情勢を交えてまとめられている。平和の尊さを改めてつよく感じた。


評価: 5
新書 「国 家 の 品 格」 の著者
新潮社からの最新作がベストセラーで本書は2003年4月発行です。
重複する部分については、「国家の・・」のネタ本といってはいいすぎでしょうか。

米国と英国に長期滞在された研究者であるがゆえ、能力ある異邦人としての
特権的地位を大変よく認識されており、かつ、米国式のいいとこどりなど
ありえないことも喝破されています。本書はよめばよむほど、味わい深いものであります。

また、読書の意義、「知的活動とは語彙の獲得に他ならない」、漢字力、
について、田中さんのノーベル賞受賞について(推薦者が日本人でない
だろうとの)の推測など、うーんとうなってしまう、おそらく事実が満載です。

いま娘の小学校の読み聞かせボランティア(童話ではなくて新聞記事や
教科関連の事柄で、朝自習の10分で読みきれるもの)をしているが、
無償ボランティアとはいえ、
見返りは大きいものとこの本を読むにつけ深く思います。
初出は新聞、雑誌ではありますが、是非借りてでも一読をお奨めしたいです。



評価: 5
足りないもの
先生の私生活から果ては大局観まで人間の心理の真の部分に直接ふれる表現力に教えられた気がする。感じてはいたけど、どう表現していいかわからなかったもどかしい自分から進歩したような気持ちが芽生えた。

また題名が重々しいのに、読みやすくて、難題をすっきり解き明かしたような爽快感を与えてくれた。

古風堂々数学者

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単行本

発売:
講談社

価格:
¥ 1,575

amazonでのユーズド価格:
¥ 242

著者・編者:
藤原 正彦

アマゾンでの評価平均値:
4.5

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 5
心に太陽を、唇に歌を
最後に収められている自伝的エッセイ「心に太陽を、唇に歌を」が最高です。
下手な小説よりも、ずっとグッと来ます。
一風変わった同級生の秀治とクラスのボスの藤原さん、そして担任の福田先生との出来事がつづられています。
読み終えると、自分の体に熱いものが流れているのがわかるはずです。
いじめが大問題になっていますが、このエッセイは小学生から大人まで、みんなで読むべきです。
特に学校の先生や先生志望の人には読んで欲しいと思います。

あとは『国家の品格』と同じ内容のものが多い感じですが、こちらのほうがズバッと言っている分、気分爽快です。
『国家の品格』は新書の品格でも出そうと思ったのか、少し筆が重いように思いますが、こちらは言いたいことをそのまま言っている感じが、すごくいいのです。



評価: 4
古風なおっさんの教育論
タイトルの通り、「古風」であることに対して堂々としています。教育で大切なのは読み書きそろばんであって、インターネットではない、というような主張が繰り返されています。

その主張内容は最近のヒット作「国家の品格」と同じなので目新しさはありませんが、お薦めの本がちりばめられているので、この手の「もう一冊」を探している人には、オススメです。

様々なエッセイを寄せ集めているので、少々纏まりがないのが難点ですが、損はない一冊です。
評価: 5
日本の将来を真剣に考えてくれる人
この本を読んでいるといかに自分が社会の風潮に流されているかがわかります。論理は大切だが全部が全部論理に支配され説明が可能であるという考えかたでは社会は発展することはない!ただし何が何でも伝統を重んじるという書き方は賛同できませんでしたが・・・・・

全体を通して今の日本そして自分を考えるきっかけとなる思想がちりばめられています。ぜひ一読を

大いなる説得―われらの子と孫への提言

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単行本

発売:
日刊工業新聞社

価格:
¥ 1,890

amazonでのユーズド価格:
¥ 193

著者・編者:
榊原 英資
藤原 正彦
井尻 千男
福田 和也
原 洋之介
飯田 経夫
金 美齢
保阪 正康
西部 邁

アマゾンでの評価平均値:
4.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 4
もっと大きな運動になればいい
思邦会という集まりは西部氏が世話人を務めている約100人くらいの、財界人、知識人、官界人の団体で、設立趣旨は「我が国のあり方と我が国民の生き方について、歴史的な良識に根差した思索と指針を求める」と要約できるそうです。本書は講演など思邦会の活動をまとめたもので、私も本書を読むまで全く知らなかったのですが、講演参加者の顔ぶれを見て購入しました。

私にとってはオールスター講師陣に見えました。西部氏はよく日本の政治家はもちろん、安全なところから物知り顔に発言し決して責任を取らない知識人を批判していましたが、本書では氏と危機感を共有する知識人たちが講演をしたり討論を展開しています。

テーマは経済、政治、教育、文化、歴史など様々ですが、どのテーマであれ、いずれ劣?!??ず刺激的で大いに考えさせるものでした。こういう会の活動がもっともっとマスコミに取り上げられ、やがて日本の政治に影響を与えるほどのパワーを生むことを願ってやみません。


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単行本

発売:
講談社

amazonでのユーズド価格:
¥ 3,600

著者・編者:
藤原 正彦

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発売:
新潮社

amazonでのユーズド価格:
¥ 1,000

著者・編者:
藤原 正彦

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発売:
新潮社

amazonでのユーズド価格:
¥ 850

著者・編者:
藤原 正彦

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発売:
白揚社

amazonでのユーズド価格:
¥ 6,060

著者・編者:
藤原 正彦

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発売:
新潮社

amazonでのユーズド価格:
¥ 500

著者・編者:
藤原 正彦

アマゾンでの評価平均値:
5.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 5
すばらしい
ミシガン大学に研究員として,そしてコロラド大学に助教授として滞在した際のアメリカ滞在記.70年代に書かれた滞在記が今読んでも色褪せないのは,アメリカを観察してこうだった,ああだったと外面的なことに終始するのではなく,アメリカ滞在で著者自身の内面が何を感じ,なぜそれを感じ,そしてどう揺さぶられ,どう変化したかが克明に書かれているからだと思う.そこに見え隠れする,不安やコンプレックス,興奮などは,今アメリカに滞在する人々にも共通するものだと思う.印象的だったのは,アメリカ滞在初期にご自身の情緒・精神がどのように不安定になっていったか克明に記しているところと,初めて教壇に立つときの様子や著者の興奮と緊張など.出版20年を迎えて,この先20年も色褪せない内容ではないかと思う.

評価: 5
異国の地ではだかの「人間」となる数学者
著者は正真正銘の数学者。舞台はアメリカ合衆国。飛行機に乗ってアメリカに乗り込む場面から、アメリカ滞在最期の夜の場面まで、時間を追ってわかりやすく日記仕立てで書いてある。数学者としてどのように成功していくのかといった話しだと思って私は読みはじめたのだが、意外や意外、著者は、ひとりの泥臭い人間として、愛国心あふれる日本人として、恋する男として、戸惑う外国人として、異国の地で実体験したさまざまな心理を驚異的な表現力で書いている。私はめずらしく2日間で一気に読んでしまったほど。10分に一回は笑える。海外旅行に飽きて来た方、人との出会いに感動を覚えなくなった方に是非ともご一読いただきたい名著です。そういえば、著者は、新田次郎のご子息だとか。新田氏は息子の原稿を読!んで「面白い」と語ったとか。私は新田氏の本は読みませんが、藤原氏の本は説教臭いところがみじんもなくとても好きです。


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単行本

発売:
新潮社

amazonでのユーズド価格:
¥ 96

著者・編者:
藤原 正彦

アマゾンでの評価平均値:
4.5

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 4
イギリスとイギリス人を知ることで日本と日本人を知る。
 私も他のレビュアーの方と同じく、「若き数学者のアメリカ」
が面白かったので、こちらも読み始めた口です。

 ケンブリッジでの生活、キャンパスでの教授の人間描写、次男
のいじめから人種差別を考え、その対応etc.全編がエッセイなの
でさくっと読めます。

 第七章のレイシズムからが特に面白かったです。イギリスの階
級社会の問題点を読む新聞から考察しているところなどは、なる
ほどと思いました。

 第12章のイギリスとイギリス人も興味深いです。ユーモアを
大切にし努力をひけらかすことを嫌う国民性。私はイギリス人の
友人はいませんが、なんとなく頭の中にイメージがわきあがりま
した。

 こんなジョークが書いてありました。

 無人島に男2人と女1人がたどり着いた。

 もし男がイタリア人だった場合、殺し合いが始まる。

 フランス人だった場合、一人は夫婦、一人は愛人として話がま
とまる。

 イギリス人だった場合、口をきかないので何もおこらない。

 日本人だった場合、東京本社にFAXで指示を仰ぐ。

 世界各国で文化や国民性が違いますが、だからこそ面白いとも
思います。旅行に行くのも新しい友人との出会いも、そのような
「違い」を認めるところにあると思います。自分との異質性を認
め、自己の見識を広める。読後にこんなことを感じました。
評価: 5
『若き数学者のアメリカ』とはまた違う味わい
『若き数学者のアメリカ』が面白かったので、こちらも読んでみました。筆者の、時には過剰にも見える自意識や愛国心は健在で、共感したり、くすっと笑ったりしながらさくさく読めました。

私はイギリスに行ったことがないので、「ケンブリッジ」という土地や、第一線で活躍している研究者たちへの興味や憧れも抱きながら読み進めていったのですが、旅行だけでは体験できないような情報が満載で、面白かったです。

イギリスやイギリス人の良い面や悪い面を、「1人の日本人」の視点から時には熱く、時には冷静に見つめる筆者の想いがよく描かれていますので、渡英を考えていらっしゃる方には参考になると思います。
評価: 4
遙かなるケンブリッジ
英国の中でもケンブリッジの街の美麗さは特別である。
キングスカレッジ、トリニティカレッジのキャンパスを訪れるたび
このような所で学問に対峙できる人々は幸福であると感じる。
著者の経験、体験に照らした遙か昔のケンブリッジの学生の街の描写は今読んでも瑞々しい。


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単行本

発売:
日本放送出版協会

amazonでのユーズド価格:
¥ 980

著者・編者:
藤原 正彦

アマゾンでの評価平均値:
4.5

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 4
何度も息をのんだ最終章
 天才の生い立ちを紹介する本はよくある。
 この本もその手の本ではある。でも他の本とちがうのは、著者が世界各地を自分の足で取材して、そこの土地柄や文化などからも天才たちの生き方を検証しているところ。読者は著者といっしょに旅をしている気分になれる。

 ニュートンのように、よく知られている天才が登場する一方で、この本で初めてその存在を知るであろう天才も出てくる(数学界ではどの人物も有名なのかもしれないが)。

 中でもいちばんの読みどころは、最終章のアンドリュー・ワイルズ。20ページにも満たないこの章の中には、息をのむ場面が何度も出てきて感動さえ覚えるほどだった。サイモン・シンの『フェルマーの最終定理』へと読み繋げていくのもいいかもしれない。
評価: 5
また目から鱗を落としたくて・・・・
藤原さんの魅力は十分知っていたつもりですが、テレビ番組と合わせて読んでみると改めて瑞々しい魅力に気づきます。なぜ西洋に科学が発達し、東洋で発達しなかったか?ニュートンと関孝和のダイナミックな比較には目から鱗が落ちました。改めて目から鱗を落としたくて、藤原さんの本や、数学関係の本を読みあさっています。

ケンブリッジ・クインテット 新潮クレストブックス

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単行本(ソフトカバー

発売:
新潮社

amazonでのユーズド価格:
¥ 670

著者・編者:
ジョン・L. キャスティ
John L. Casti
藤原 正彦
藤原 美子

アマゾンでの評価平均値:
4.5

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 5
次作は「ケンブリッジ・オーケストラ」でお願いします。
5人の知の巨人がケンブリッジに集まり、ディナーを共にしながら、人工知能について議論する。という設定がいいですね。章立てもシェリー酒で始まって、葉巻とブランデーで終わるという、ディナー・コース仕立てになっています。
主催者のC・P・スノウは業績よりも当時の政治力、発言力で有名ですが、他の4人はそれぞれの分野の業績で有名です。ウイトゲンシュタインは哲学、チューリングは数学、ホールディンは遺伝学、シュレディンガーは物理学。各分野に興味がある人はどこかで聞いた事があると思います。
これだけのメンバーを集めながら、内容的にはチューリングの一人舞台という感じがします。現在のコンピューターの基礎となるチューリング・マシンの説明とその可能性について、チューリング自身が語り、他の4人が突っ込むという感じです。4人の突っ込みは期待ほどではありません。特にウイトゲンシュタインなんて単に短気な頑固者という感じで、ウイトゲンシュタニアンは怒るかもしれません。
とは言え、面白い本です。今度は同じケンブリッジゆかりのケインズやラッセル、ハーディー、ラマヌジャン等も交えて派手にやってほしいものです。ウイトゲンシュタインが邪魔をするのでしたら、ポパーでも呼んでおけば、二人で勝手に喧嘩でもしているでしょう。

評価: 4
小説として優れているだけでなく、入門書としての配慮も行き届いている
 ヴィトゲンシュタイン(言語哲学)、チューリング(数学)、シュレーディンガー(量子力学)、ホールデイン(遺伝学)、C.P.スノウ(小説家・公務員・物理学)の5人が、1949年にケンブリッジでディナーを囲み、人工知能の可能性について議論を交わしたら、という架空のお話。

 議論を些か単純化し過ぎているきらいはあるものの、巻末には参考文献紹介を付するなど入門書としての配慮も行き届いているし、何より巧みな人物造型が見事で小説としておもしろい。とりわけヴィトゲンシュタインの頑固親父っぷりは、「哲学者」なり「言語学者」というものに対する通俗的なイメージそのままで可笑しい。
評価: 4
A.I.を議論する5人の巨人たち
(私はまだ見ていないが)スティーブン・スピルバーグ監督の映画「A.I.」を見て、人工知能(A.I.)に関心を持つようになった人が次に読むべき本があるとしたら、その中の一つだろうとも言うべき中身を持つのが本書である。映画「A.I.」のテーマは「人工知能が愛に目覚めたとき、人間はそれを愛することができるか」というものらしいが、本書のテーマは「機械は『思考』することができるか」というもので、1949年の6月末夕刻のケンブリッジ大学で、著名な学者5人がディナーを共にしながら、このテーマについて激論を交わすという設定のサイエンスフィクションの体裁をしている。著者によると、人工知能の概念が提唱されたのは1956年のことで、1949年当時に生きる登場人物たちは、当然その言葉を口に出すことはなく、彼らは「機械」という言葉を終始一貫使っているわけだが、実際は「人工知能」という概念を巡って議論を戦わせていると考えて良いだろう。1949年以降に別の人によって発展させられた概念を敢えて話題に登らせているところもフィクションらしくて面白い。読み進めて行くうちに、あたかも、このディナーに臨席する機会を得て、5人の議論を間近で聞いているような錯覚に陥ればしめたものである。

他者なき思想―ハイデガー問題と日本

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単行本

発売:
藤原書店

価格:
¥ 3,990

amazonでのユーズド価格:
¥ 2,750

著者・編者:
フィリップ ラクー・ラバルト
桑田 礼彰
芥 正彦
浅利 誠
荻野 文隆
Philippe Lacoue‐Labarthe
心は孤独な数学者

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単行本

発売:
新潮社

amazonでのユーズド価格:
¥ 338

著者・編者:
藤原 正彦

アマゾンでの評価平均値:
4.5

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 4
数学に興味を持つきっかけに
「天才の栄光と挫折―数学者列伝」でラマヌジャンの魅力にとりつかれた。同書にてラマヌジャンについてより詳しいとの記述をみかけたことが本書を購入したきっかけだ。

しかし、私が知りたかったラマヌジャンの人物像や個人的エピソードについて「天才の栄光と挫折―数学者列伝」以上に詳しい記述は見られず、筆者のインド探訪録として厚みが増しているだけであった。
ラマヌジャンが若くして他界したことを思えば仕方がないことなのかもしれない。

ニュートンとハミルトンに至っては全くの同内容であった。
従って「天才の栄光と挫折―数学者列伝」をお持ちの方は基本的に購入の必要はなく、読む順番を逆にするのが自然かもしれない。

数学者の情緒豊かな側面を知ることができ、数学そのものに興味を持ついいきっかけになるであろう本である。小中高生にも是非読んでもらいたい良書だ。
評価: 5
ニュートンよりライプニッツ
とてもよく書けた作品です。よくこれだけ調べられたと感心します。これまで一般には知られなかった科学者の裏側の伝記を読んだという満足感がこの本にはあります。
ただ一つだけ気になるのは、ニュートンの部分で、ニュートンが主役なのだからしかたがないのでしょうが、彼とまっこうから対立したライプニッツについて、特にライプニッツの科学哲学について著者は不勉強なのではないかと思えるふしがあります。著者は微積分成立をニュートンやライプニッツといった個々人ではなく、時代精神の産物と結論づけています。しかし、その当の時代精神という壁を乗り越えているのがライプニッツなのです。しかしニュートンにはそこにこそ限界があったのです。例えば「素数の音楽:マーカス・デュ・ソートイ著」という同じ数学者による本には、この事実がほんの少しですが述べられています。(P.180参照)  手前味噌でまた物理・数学、ましてやニュートン・ライプニッツが主なテーマの本ではありませんが、(「縄文人の能舞台」ー副題:神々の数学史 )という本でも歴史的かつ科学史的、特に東洋も含む世界的見地から両科学者の対立の真の意味がふれられています。日本とニュートンの関係を知りたい人にはおすすめですね。
評価: 3
数学者の世界
 1995年の単行本の文庫化。かなり加筆がされているらしい。
 ニュートン、ハミルトン、ラマヌジャンという3人の天才数学者を取り上げ、伝記+紀行文としてまとめたもの。
 3人は著者の憧れの人物らしい。なかでもラマヌジャンへの想いが強いようで、本書の2/3近くはラマヌジャンのことが書かれている。読んでみて、確かにすごい人物だとわかった。インドでの貧乏と宗教に縛られた生活から這い上がり、輝かしい業績を上げながら、やはりインドから抜け出せず惨めに死んでいく。壮絶で感動的な話だった。
 生家や大学など、3人の人物にゆかりのある場所を色々と訪れており、半分、紀行文のようになっているのも面白い。


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単行本

発売:
東京書籍

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¥ 1

著者・編者:
アーノルド・リーバー
藤原 正彦
藤原 美子

アマゾンでの評価平均値:
3.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 3
まじめな本ですわ…
占いか、オカルト系の本か?と思ったのだが、とても『まじめな本』です。

読んでみると、かなり真剣にデータを収集し、科学的裏づけを行っているようです(それが正しいモノかどうかは、自分には判りませんが…)。医者の人が書いてるらしいのですが、前半は小説風で読み易く、興味本位でかなりページが進むのですが、後半は沢山のデータを引っ張ってきて、細かな説明に入ります。イオンの話とか。ううむ…。ま・要は「月の影響で、海の水でさえ満ち干きするのに、水分の多い『人の体』が全く影響を受けないという方が、むしろ考えづらいのでは。」という本です。読むと楽しく、案外ハマります(笑)。オマケで付いている月齢表(事件とか特に起こりやすい日が書いてある)に、妙にドキドキして下さい(?!??)。

遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス (下)

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単行本

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埼玉福祉会

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¥ 3,465

著者・編者:
藤原 正彦

アマゾンでの評価平均値:
4.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 4
遥かなるケンブリッジ
ケンブリッジのゆったりとした時の流れや、人々の生活、独特な、大学人の毎日などが著者独自の視点から描かれていると思う。大学人として「入りこんだ」人ならではのケンブリッジの様子の描写が興味を引かれる。

月の魔力

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単行本

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東京書籍

amazonでのユーズド価格:
¥ 540

著者・編者:
アーノルド・L. リーバー
Arnold L. Lieber
藤原 正彦
藤原 美子

アマゾンでの評価平均値:
4.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 5
科学と迷信の狭間
偉大な科学者だったガリレオだって、ケプラーが潮汐は月の影響だと言ったことを、星占いだと言って退けたのだそうです。
科学の発展は、迷信との狭間から生まれてくるんじゃないかと思いました。
評価: 3
興味深かったです。
人と月の関係性について、様々に検証されていて、
知らず知らずにあるかもしれない月の影響のことを考えると
おもしろいです。
最後の方には人間と宇宙にまで及ぶ話題になり、
読後は少し自分の世界が広がったような思いがしました。

ただ、作者がアメリカの方なので仕方がないことですが、
具体例もやはりアメリカに関することが多いです。

日本人の私としては、日本で起こった出来事などが例に出ないのが残念でした。

月の不思議に興味を持った方は、
一度読まれるといいと思います。

遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス (上)

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単行本

発売:
埼玉福祉会

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¥ 3,360

著者・編者:
藤原 正彦

アマゾンでの評価平均値:
5.0

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評価: 5
本当はエッセイストじゃなくて数学者!
最近「国家の品格」で話題の著者の初期のエッセイです。
数学者としてケンブリッジに留学していた頃の話です。ケンブリッジでの数学者としての研究生活が垣間見れます。と言っても、日本の大学の理学部数学科のことすら知りませんけど・・・(あんまり知りたいとも思いませんし。)
研究生活がネタになるのはやはり外国だからでしょう。何で国内だとネタにならないんでしょう?やはり登場人物が役不足なのでしょうか?だとすると、研究水準の問題なのでしょうか?それだったら、国史学(日本の歴史)は世界の最先端ですから(ですよね。)、ネタになるのか?というと、ならないような気がします。ということは、ネタになる学問というものがあるということですね。しかも数学はネタになる。物理学もなりそうですね。一般人受けする学問というものがあるようです。尊敬される学問とでも言うのでしょうか?
どちらにしても、国内の大学は学閥やら人間関係やらでドロドロしてそうです。海外にもあるかも知れませんが、留学生は基本的に異邦人ですからね。逆にケンブリッジみたいに留学生を積極的に受け入れている大学には学閥みたいなものはないのかもしれません。
著者の本は学生時代によく読みました。読み物としては面白いです。数学にも興味ありましたし。著者の数学者としての業績はよく知りませんが、エッセイストとしては一流です。
日本及び、日本人としてのアイデンティティーの問題は留学当時から著者の念頭にあったようです。このことが、そのまま最近の「国家の品格」に繋がっているような気がします。しかも歳取った分ストレートに表現されているようです。(それとも新書だからか?)当然、賛否両論があってもいいでしょう。


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東京書籍

著者・編者:
藤原 正彦
藤原 美子

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著者・編者:
筆谷 稔
三宅 正彦
藤原 康晴

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単行本

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新潮社

著者・編者:
藤原 正彦

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5.0

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評価: 5
ポルトガルに行きたくなる本です。
著者の作品のファンで、アメリカそして今回はポルトガルへの
旅がわくわくする文章で書かれています。
詳細に書かれているので自分が行ったような気になり、
ポルトガルに行きたくなる本です。おすすめです。