文庫
発売: 講談社
価格: ¥ 620
amazonでのユーズド価格: ¥ 208
著者・編者:
横山 秀夫
アマゾンでの評価平均値: 4.0
アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 4死を覚悟するとはどういうことか 甲子園の優勝投手の並木は、肘の故障で大学野球ではほとんど投げていない。だが、諦めずにリハビリをし、魔球を投げると宣言する。並木が求めた魔球とは、いままでにない変化を見せる新しい変化球のことだ。
折しも、日本は真珠湾を攻撃し、大平洋戦争へと突入。やがて大学野球は閉鎖、大学生も召集され、並木は海軍に志願する。劣勢の巻き返しを図る海軍は神潮特攻隊の人間魚雷「回天」を考案。回天の搭乗員に野球部マネージャーの小畑が志願したと思い込んでしまった並木は、自分も志願することしたのだが…。
果たして魔球は完成するのか? 並木が辿った末路とは!?
出撃日が決定し、死が決められた上での数日間、前夜の送別会、出陣での心理状態とはどういったものなのか。死を突き付けられ狂態していく様、生と死を行き来する心理状態は壮絶なもので、攻撃海域に向う潜水艦の場面を読んでいるときには呼吸をするのを忘れるほどだった。
評価: 4あまりに哀しい時代のできごと 第二次大戦中,つまり戦争を扱った作品なのですが,
派手や,血なまぐさい戦闘の場面などはいっさいなく,
『死』へ向かう特攻隊員の心理や成長が描かれています.
しかしそれが,明日にも出撃しなければならない恐怖感や,
暗くて深い海から出撃する,圧迫感や緊張感を強くさせます.
そんな中,狭い艦内で『そのとき』を待つ心境は想像もできず,
『出口のない海』へ深い想いを落とす主人公には胸が詰まります.
また,ちょっと予想外のラストもとても不運でつらく,
それでも絶望と恐怖の中,残された人たちを想う姿に….
評価: 4戦争とは何か… 戦争は同じ戦争の時代に生きても、実際に敵と戦ったり、防空壕で過ごしたり、様々であるから、共通した戦争観を持つことはきわめて困難である。
本書は回天の特攻隊員の主人公を中心に、物語が展開する。主人公は大学の野球部に所属していて、その日々の平穏な大学生活と激しい戦争が対照的で戦争が際立って感じた。回天についても良くわかるように書かれている。
私が、一番印象に残った箇所は「国や両親のために、敵艦に突っ込むのではなく、「回天」を後世に伝えていくため」というところである。